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四人は走り走り,やがて着いた河原の土手に思いきり寝そべった。
「…はぁ……はぁ………あー,やべぇなぁ!!
今日は制服って事も忘れて思いきり暴れちまったッ!
…あまりにも頭にきて利き腕の右腕で思いきりぶん殴っちまったし……もしトレーナーが見てたら殺されてたな俺…。
…あーあ,これでもうあのゲーセンには行けねぇなぁ。」
「はぁ……はぁ……いや,そうゆう問題じゃねぇだろッ!
あのゲーセンに行けないとかの前に,制服から学校に連絡がいってこれで俺たちは終わりだぁ!」
「……今まで絡まれた時は,運良くいつも私服だったもんなぁ俺たち。
なぁ,俺たちマジでマズいんじゃねぇーのッ!?
まさか……俺たち警察行きかッ?!」
「はッ?!警察行きッ!?
面倒なのは勘弁だぁ~!」
「……うっせぇなぁ。
ビビってんじゃねーよ,警察が怖くて遊んでられかってのッ。
……あっ,そろそろジム行かなきゃだから俺行くわ。
……あっ,そうだお前ら。
これ以上目立たないように,いつもの夜恒例おやじ狩りは今日からしばらく無しな?
これ以上目立ったら俺たち退学,そして務所行きかもなぁ。
てなワケで,しばらくはゲーセンも禁止なッ!
じゃあ,また明日ッ。」
聖夜は三人を河原に残して一人,中二の時から通っているボクシングジムへ向かう。
「………毎晩恒例のおやじ狩り禁止に…」
「……ゲーセンも禁止…。」
「……ぷっ,ホントはあいつが一番ビビってんじゃねぇか?」
「はは,かもなぁ!
まぁ……でもしばらくはアイツの言うようにおとなしくしとくかッ。
面倒は嫌だからな。」
「……だな。
じゃあ,俺たちもそろそろ帰るかッ。」
河原からそれぞれ家へと帰っていく聖夜の仲間たち。
今の聖夜を取り巻く環境はこんな日常。
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