「なんでも屋」

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ゴスッ_ 鈍い音が一つ。 ドサッ__ そして倒れる音が一つ。 兄貴と呼ばれていた男の今日の記憶はここで途絶えた。すると異変に気づいた馬車の荷台に向かっていたもう一人の男が振り返る。 「_あ、兄貴!?お前!!兄貴に何をした!?」 そう怒鳴りながら男は右手を伸ばし掴みかかってくる。 『リ……ク』 しかしフード男がそう何かを呟くと、瞬間おおよそ人の目にも止まらぬ速さで男の右手を躱し背後をとる。そして勢いそのままに男を地面にひれ伏せる。 ドサッ_ 「ぐぇっ…!!」 地面に倒れた衝撃で手下の男の記憶もここで途絶えた。
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