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そしてあたしの顔も…
母は別れた旦那にそっくりな
娘の顔を憎んでいた。
顔を箒で何度も叩いたり
鍋ごとの味噌汁を頭からかけ
顔に大火傷を負わせた事もあった。
虐待の後は決まって
『のんちゃん、ごめんね。』
優しく声をかける母。
傷が治りかけると
『あ~あ、治らなかったら整形できたのに…残念だね。』
ボソッと呟いた。
…ママは
この顔が嫌いなんだ…!
鏡を見る度に思った。
あたしは母親に愛されない
自分の顔も大嫌いになっていった。
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