卒業

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専門2年の時  父親に進路を聞かれた。   『お前には金かかってんだ。  しっかり稼いでもらわないとな―』     中1の あの事件以来   二度と部屋に入られないように 襖に棒を置いたり 高2の時に彼氏が出来たのがバレて 父親に『色気づくな!!』と下着を隠されてからは   自分の部屋に下着を干すようにした。   精一杯危険を回避して あの事を無かったように忘れるように していたけれど ある夜、父親が母に言っていたらしい。   『服屋の売り子なんかじゃ 大した金にならねぇな   女なら体を売れるんだからな。』  
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