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幼い妹と弟はあたしに会いに
度々アパートに来ていた。
あたしはほとんど寝てばかりだったけれど
２人はよく遊びに来てくれた。
本当は誰にも知られない
遠い所に住む筈だった。
父親から
『出てけ』と言われていたのを
妹は聞いていた。
『お姉ちゃん…本当に出て行っちゃうの…？』
『うん。ほんとだよ。ごめんね。』
妹は泣きそうな顔で言った。
『うちが自転車で行けるところにしてね？
絶対、遠くに行かないでね？』
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