闘い

16/20
前へ
/119ページ
次へ
悔しい。悔しい。…只々悔しい。 ユリアの悪魔のような高笑いが脳裏に浮かぶ。 アパートまでの帰り道  ボロボロに泣きながら車を走らせていた。 だから遠くても送迎はしてもらわない。   あたしはただ お金を稼ぎたいだけなのに…  何で邪魔するんだよ…    あたしは何もしてないのに…!!  …こんなの全然フェアじゃない。   あたしは…あたしって一体… 何の為に生きてるんだろ…     アパートに着き、鍵を開け 真っ暗な部屋に電気をつけると   玄関の鏡に写る パンダ目のブサイクな顔に 何故だか励まされた。   思いきり泣いたから 明日もまた頑張ろう…って。
/119ページ

最初のコメントを投稿しよう!

106人が本棚に入れています
本棚に追加