闘い

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『アタシの大親友のぉ~~ シホちゃ~ん!お~~いでっ!!』 おかしなテンションで頬を染めたユリアが ヘネシー片手に マイクであたしを呼んだ。 ユリアはフラフラと揺れながら こっちを見てニヤニヤ笑みを浮かべている。 アイツ…相当酔ってるな…… あたしの不安を他所に周りは面白がって すぐに2~3人の女達に腕を掴まれ ユリアの元へ連行された。 ちょっと飲んで終わりにしようと思ったけど …甘かった。 1口飲んだだけで、クラっとした。 『うっ…!』 鼻をツンと刺す香り。喉が焼けそうになる… 次の瞬間 ユリアは片手で 瓶の口をあたしの口にしっかりくわえさせ 逆の手で後頭部をグッと押さえつけた。 殺意に満ちた力強さで――
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