月曜日

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  冷蔵庫の中を確認したが、大したモノも入っていなかったので、私は夕飯の買い物へ出掛ける事にした。 鞄に手を入れると鍵の所在を確認した。 手前の小さなポケット部分に鍵はあった。 亮がくれたクマのキーホルダーに、当たり前の様に収まった鍵。 懐かしかった。 手のひらにギュッと握ると家を出た。 外の景色も一つも忘れていなかった。 迷う事なく、目的の場所へ行けるとわかっていた。 私は靴を履き階段を下りると、細い路地を出る。 先には新しく建ったマンションが見えて来る。 脇を抜け、広い庭がある家の横を歩く。 庭を覗くと手入れされた芝生の上には、白雪姫と七人の小人が点々と並べられていた。 庭の端には薔薇のアーチがある。 『あれが咲くと綺麗なんだよなぁ…』 ポソリと呟き歩くと、夕陽が傾きかけ道が明るくなる瞬間が見れた。 強い眩しく光るオレンジ色の道が目蓋に染みる。 ゆっくりと歩き、駅に向かう。 民家を抜け、駅前通りに出るとスーパーへ向かう人達の波に混ざる。 さぁ。何を作ろうかなぁ…。 私は主婦の頭をフル回転させた。
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