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気が付くと私は、亮の胸に収まり静かな眠りに落ちていた。
またゆっくりと目覚めた私の横には、変わらず亮が居た。
目が合うと、二人はそっとキスをする。
繋いだままの眠ってしまった指が少し痺れていた。
痺れを解す様に少しずつ指を動かしながら亮へ声をかけた。
『お腹空いた?』
私が聞くと…
『出前する?お前も疲れただろ。』
そう言ってニヤリと笑う顔がいやらしくて、また可愛い。
『ありがとう。』
スッと体を伸ばし私は、亮にキスをし首に腕を絡め甘えた。
ゆっくりと体を戻し、我に返る。
完全に昔のままの行動している自分自身に苦笑してしまう。
私は、彼と別れて以来こんな事はしていない。
もちろん旦那にも。
(やれば出来るじゃない。)
ふと、思ってしまう。
私は、彼のTシャツを当たり前の様に着ると布団を出て、ロフトを下りて行った。
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