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テンションも上がり、みんな調子が良さそうにしている。
『今のままじゃダメってわかるだろ?』
「あー。俺達ワンパターンの攻撃だからな。」
『だからこそ、全国行く為にも今やるんだって!』
「おー!だな。
よしっ、いっちょやってみっか?」
『ありがと、とおやん。まずは俺達中盤でボールを支配する。柴谷は中盤薄いから、見事にハマるよ。』
「わかった!なら藤川と横田にも伝えておくわ。」
『頼むよ。でもバックのみんなには遼平と同様に気付いてほしいとこあるから今は内緒で。』
「わかった。まぁいきなりフラットスリーなんて出来ねえだろーしな。でも点取られるぞ、きっと。」
『いいよ、別に。その分みんな気付くはずだし、それに取り返すからさ。』
「ハハッ、サッカーの事んなるといつも強気だよな。恋愛なんて弱気もいいとこなのに。」
『うるせーよ。関係ねーだろ。』
「ハハッ、ワリぃーな。ほなら期待してまっせ!キャプテン。」
『あーあ!じゃぁ、遼平にもかるーくプレッシャー与えに行ってくるわ。』
そう言って隆志は遼平のもとへ向かった。
「おう!かる~く…な。」
遠山もそう返しかるく手を挙げた。
(何がかるくだよ。夏目のやつ、ぜってーキツい事言うだろうな。矢沢可哀想に。
まぁ、でも夏目の言う通りだな。このままのスタイルなら全国なんて夢のまた夢だ。
あいつの昔からの理想のフォーメーションだもんな。
早く完成しないとな。)
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