眠れるピッチのエース。

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その瞬間、ピッチ全体が静まり返った。 (…? 入った…?) 【ピイ-ーーーー!!】 ? 《ゴーーー-ール!!》 {よっしゃあ-!ナイッシュー矢沢ぁ!!} 遼平のもとに笠山イレブン全員が駈けよってくる。 揉みくちゃにされながらやっと遼平は我に返った。 (うわぁ-!すげぇー。俺、決めたんだ…?) 遼平はゴールネットに絡まるボールを見て思った (なんだ…?今の?体が勝手に動いた気がする。) 遼平は震える足を触りながら、だんだんと喜びが湧き上がってくるのを感じた。 「よっしゃぁ-!」 空高く拳を突き上げ歓喜の声を上げる。 そこに、満面の笑みを浮かべた隆志が歩いてきた。 .
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