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『ナイッシュー!遼平。』
隆志は相変わらずの笑みを浮かべながら話してきた…。
「はい!ありがとうございます。」
遼平もテンションが上がりきっているためいつもよりハキハキと返事を返した。
『どうだ?気持ち良かったか?』
「はい!いやっ…、でも、
ほとんど覚えてないっていうか、体が勝手に動いてあんまし感覚がないって感じっす。」
遼平は感じたまま伝えた。
『ハハツ、だろうな。ずっと考えた顔してたもんな。
でもラストのやつ、良かったよ。
その感覚忘れんなよ。』
「はい。でもあれは、隆志くん達が作ってくれたものだから…。
俺は、たぶんあそこにパスが来るかもって思ってみんなの動き見てたら、なんか勝手に体が反応してって感じで。」
遼平は先程のゴールの違和感を隆志に話す。
『大丈夫。それが少しでもわかったら十分だから。
でも、まだ100点じゃないぞ!』
隆志は意味深な笑いをしている。
「なんすか?それ…。」
思わず聞き返す。
『まっ、それはまだこれからだよ。焦んなくて良いからさ。
とりあえず、こんな感じでもう一点とっとこか!約束は守れよ遼平。』
そう言って隆志は遠山達の所へ向かった。
「!?…って俺そんな約束してねぇーけど…。」
遼平は隆志の言葉が気になったが、ほんの少し体が軽くなった気がした。
後半29分 : 矢沢遼平。
笠山中-柴谷中。
3-1。
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