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そして、その後不慣れなスリーバックに付け込まれ柴谷中の林に一点をかえされたが、
後半ロスタイムにまたもやパスワークから、隆志-遠山と繋ぎ、最後は遼平が見事にハットトリックを決めた…。
スコア
4-2。
笠山中初戦突破。
整列し挨拶を終え、互いに健闘を称え合っていた。
そこへ柴谷中キャプテンの林が声をかけてきた。
「夏目、やられたよ。またお前に勝てなかったな。」
『そんな事ないよ。点差はどうあれギリギリだったし。』
「フッ、まぁ後半の作戦、あれ俺らで試したろ?しかも初めて…。」
林は少し笑いながら聞いた。
『ハハツ、やっぱわかったか。一か八かだったけどね。』
「そらわかるだろ、14番確か矢沢って言ったっけ。あいつ最初顔色悪かったぜ?」
『ハハッ、なんも教えてねーしなぁ。ぶっつけ本番ってやつ。』
隆志も笑いながら会話を進める。
「マジでか?ハハッ、どおりで。でも、最後の方はマシになったんじゃん?」
『だね。でもまだまだだけどね。遼平もディフェンスも…ね。』
「だな。矢沢もだけど、ディフェンスはもっと練習しないとな。」
『ありがと、頑張るよ。』
「おう。絶対全国行けよな!」
お互い固い握手をしてベンチに戻って行った。
笠山ベンチではすでに歓喜に包まれていた…。
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