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クリスマスが終わり
彼は仕事が忙しくなり 会う時間が少なくなっていった
でも 毎日メールをしてくれる
彼の優しさが心を温めてくれた
たまに来る電話…
少し疲れたような声で心配になる…
「無理しないでいいよ」って私は強がって電話を断る
彼は「大丈夫だって!」と不機嫌そうにこたえた
少しずつ何かが崩れていっている気がして怖かった
ある日 夜中に彼は酔いながら私のマンションにやってきた
「どうしたの?大丈夫?」
「ああ…大丈夫…」
「明日も仕事なんでしょ? 帰って寝たほうがいいよ…」
「………なんだよ…せっかく会いに来たのに…俺と会いたくなかったのかよ!」
「違うよ!会いたかった…会いたかったよ…でも いつも疲れてて心配で…だから!」
「………すまん…帰るな…」
泣いてる私を見て 彼は帰って行った
彼が出て行ったドアがゆっくりと閉まっていくのを私は見つめながら…
もう会えない気がしていた…
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