プロローグ

4/4
前へ
/116ページ
次へ
 ――四年前――  卒業証書の入った筒を手にした彼女はいつものようにここに顔を出し、そして言った。 「なにそんな期待するような顔しんのよ。わたしが泣きはらしてキミの腕に飛び込んでくると思ってたとか?」  すかさず彼も口を開いた。 「おれもそんなコトしないかんな」  ――泣くぞ、オレ。
/116ページ

最初のコメントを投稿しよう!

231人が本棚に入れています
本棚に追加