涙の文化祭

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恵は小夜子先輩を見送ると、トボトボと私の方に歩いて来た。   「ごめん…まさか小夜子先輩の彼氏だなんて知らなかった。本当にごめん…」   私は一瞬言葉を失いながらも、無理矢理引きつった笑顔を浮かべながら言った。   「恵のせいじゃないし仕方ないよ。小夜子先輩みたいな美人な彼女いるなら、万が一の望みもないし…」   「ねぇ…みもも先輩に手紙だけ渡したら?凄く時間かけて書いたんでしょ?気持ちだけ伝えてみたら?」
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