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ふと、僕の脚がとまった。
まぶしい笑顔を見つけてしまったから。
目が離せなくなった。
その人は太陽みたいな笑顔で花を抱えていた。
僕は、花ってのは脇役なんだなぁ…って思いながら見とれてた。
そんな僕と彼女の目が合った。
彼女はさっきの太陽みたいな笑顔とは別の優しい笑顔で僕に話しかけてきた。
「くろねこくん、こんにちは。こっちにおいで?」
僕は人間が大好きだったし、くろねこってだけで嫌わない彼女がすごく嬉しくて、駆け寄った。
「人懐っこいね。今日はお散歩かな?」
言葉なんて返ってくるはずのない僕に、彼女は頭を撫でながら話しかけてきた。
それがとても心地良くて、僕はされるがままになっていた。
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