小さな花屋さん

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しばらくその状態が続いていたけど、彼女が「仕事に戻らなくちゃ。」と言ったから、僕は彼女から離れることにした。 本当はもう少しこうされていたかったけど、彼女の邪魔をしたら悪いと思ったから、名残惜しみながら背中を向けた。 そんな僕に彼女はこう言った。 「ごめんね、くろねこくん。また、いつでも遊びにおいでね!」 僕は一瞬だけ彼女のほうに向き直し、「ニャア」とだけ鳴いて、再び人込みの中に消えた。 彼女の言葉は僕の頭から離れなかった。 今まで感じたことのないくらいにすごく嬉しいと思ったから…
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