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きっかけは何でもない事だった。
クラスで一番人気のある男子、相田が好きな子に告白したが振られて、拓也が偶然学校の外でその子と話してるのを相田に見られたというもの。
拓也は先生に頼まれてその子が忘れたプリントを帰り道に届けただけだが相田にとってはそれすら面白くなかった。
そして次の日には教室に拓也の居場所はなくなっていた。
拓也が教室に行くと相田は待ち構えていたように拓也の髪の毛を引っ張り大声で笑いながら言った、
「お前なんでこんなキノコみたいな頭してんだよ、マッシュルームみてーだな
拓也は訳が分からずやっとの事で手を振りほどいた。
「いきなり何だよ。相田君には関係ないだろ!
拓也も黙ってられなかった。
相田は他の男子にも話しはつけてあるらしく複数で拓也を罵倒した。
「マジ気持ちわりーヤツ」
「お前なんていてもいなくても変わんないんだから学校やめろよ!
「こいつこないだ女子の着替え覗いてたんだぜ!」
拓也は「そんな事はしてない!」
と反論したかったが今まで経験した事がない恐怖に声が出なかった。
すると女子からも軽蔑した声が聞こえてくる。
「え~、桐野君てそんな人だったんだ。サイテー。
「マジ気持ち悪いんだけど…
声が出ずに黙っていると状況はどんどん悪化していった…
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