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プルルルルル!!
ポケットにいれてあった俺のケータイが鳴った。
また隼人だ。
「わ…りぃ裕…介……ザザ…追われ…てる……ザザ………日本海に…ザザザ…」
ノイズが入ってよく聞こえない。
「応援……頼む……ザー……」
「わかった。すぐ行く」
プツ…
「和幸!俺がいない間、何かあったらお前が指揮をとれ。俺は隼人の所に行ってくる」
「わかったよ。気をつけて!」
和幸のものわかりの良さにはいつも助けられる。
俺は娯楽室を出て、放送室へと走った。
扉を勢いよく開け、マイクを手に取る。
「近藤だ!
緊急事態発生!高城率いる春風が襲われた模様!主力メンバーと応援部は至急地下滑走路に集合しろ!繰り返す!」
もう一度同じ事を言うと、俺はマイクを放り投げ、放送室の向かいにある階段を駆け降りた。
そして、階段の途中にある管理室に入り、地下滑走路の電気を全て付ける。
同時に海へと続く扉も開けた。
準備はできた。
足音が聞こえてくる。
応援部の者だろう。
俺は管理室を出て、残りの階段を一気に駆け降りた。
俺が降りて数秒で全員集合した。
「目的は高城の護衛及び、追っ手の撃墜だ!場所は詳しくはわからないが日本海!それぞれ準備にかかれ!」
俺がそれだけ言うと皆散らばって準備を始めた。
俺も準備を始める。
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