始まり

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準備はととのった。 俺は歴代リーダーが使用してきた戦闘機、Su-27に乗った。 ちなみに俺は4代目。 鶴は千年、亀は万年というが、千羽鶴のリーダーは例外らしい。 長生きはできない。 俺はアフターバーナーを点火し、一気に加速した。 扉から海に飛び出し、機首を持ち上げる。 燃料は満タンだ。 隼人を助けて戻ってくるのは余裕だろう。 ミサイルも十分に積んである。 後ろには千羽鶴のメンバーが次々と飛び立っていた。 千羽鶴の戦闘機は大半がF4ファントムIIだ。 主力メンバーの内、小数はF-14トムキャットを使用している。 確か4機くらいだったはずだ。 もうそろそろ日本の領空にはいる。 ここからは時間との勝負だ。敵に応援が来ると面倒なことになる。 俺はレーダーを確認した。 170キロ程度先だろうか少し左に3機、その後ろに数機いる。 左が隼人達だろう。 「F-14は隼人達の護衛につけ!それ以外は敵の撃墜に向かう!」 俺は無線で仲間に呼び掛けた。 このまままっすぐ行けば調度敵の所へいける。 方向を変える必要はなかった。 …敵に気付かれたか? 敵の中から4機程こちらに向かってくる。 !! ロックオンされた…。 「散れ!」 どうやら向こうは戦う気満々らしい。 受けて立つ! ミサイルがこちらに向かってくる。 俺は機首を上げた。 ミサイルは後ろへ飛んでいく。 俺はそのまま高度をあげる。 そして、思いっ切り舵を引き、宙返りをした。 下には水平方向に進む敵機。 俺はそれをロックオンし、更に近付く。 敵機は俺を振り切ろうとしているのか、旋回し始めた。 遅い! 俺はミサイルを2発、発射した。 敵機までの距離、およそ80キロ。 大きな爆発音と共に敵の数が一機減った。 「ナイスリーダー!」 仲間からの祝福と共に再び爆発音。 敵機が墜落した。 後6機くらいか? だが、急がないと応援がきてしまう。 後5分といったところか。
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