300人が本棚に入れています
本棚に追加
準備はととのった。
俺は歴代リーダーが使用してきた戦闘機、Su-27に乗った。
ちなみに俺は4代目。
鶴は千年、亀は万年というが、千羽鶴のリーダーは例外らしい。
長生きはできない。
俺はアフターバーナーを点火し、一気に加速した。
扉から海に飛び出し、機首を持ち上げる。
燃料は満タンだ。
隼人を助けて戻ってくるのは余裕だろう。
ミサイルも十分に積んである。
後ろには千羽鶴のメンバーが次々と飛び立っていた。
千羽鶴の戦闘機は大半がF4ファントムIIだ。
主力メンバーの内、小数はF-14トムキャットを使用している。
確か4機くらいだったはずだ。
もうそろそろ日本の領空にはいる。
ここからは時間との勝負だ。敵に応援が来ると面倒なことになる。
俺はレーダーを確認した。
170キロ程度先だろうか少し左に3機、その後ろに数機いる。
左が隼人達だろう。
「F-14は隼人達の護衛につけ!それ以外は敵の撃墜に向かう!」
俺は無線で仲間に呼び掛けた。
このまままっすぐ行けば調度敵の所へいける。
方向を変える必要はなかった。
…敵に気付かれたか?
敵の中から4機程こちらに向かってくる。
!!
ロックオンされた…。
「散れ!」
どうやら向こうは戦う気満々らしい。
受けて立つ!
ミサイルがこちらに向かってくる。
俺は機首を上げた。
ミサイルは後ろへ飛んでいく。
俺はそのまま高度をあげる。
そして、思いっ切り舵を引き、宙返りをした。
下には水平方向に進む敵機。
俺はそれをロックオンし、更に近付く。
敵機は俺を振り切ろうとしているのか、旋回し始めた。
遅い!
俺はミサイルを2発、発射した。
敵機までの距離、およそ80キロ。
大きな爆発音と共に敵の数が一機減った。
「ナイスリーダー!」
仲間からの祝福と共に再び爆発音。
敵機が墜落した。
後6機くらいか?
だが、急がないと応援がきてしまう。
後5分といったところか。
最初のコメントを投稿しよう!