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『ちょ、二人共止めてよ!?』
セツナ『お前は!!』
ミライ『アクールは!!』
『『黙ってろ(て)!!』』
アクール『は、はい』
ミライに「アクール」と呼ばれた妖精は、二人の叫びに怯み黙る
セツナ『だいたい、誰が変態だ!?』
ミライ『さっき言ったでしょ!?アンタよアンタ!!女の子のスカートを覗いた変態はアンタよ!!』
セツナ『覗いてねぇよ!!だいたい、人を2メートル位も蹴り飛ばしといて自分の事を女の子とか言ってんじゃねえよ!!』
ミライ『吹っ飛んだのはアンタが軽いからでしょ!?』
セツナ『軽くねぇよ!!少なくとも、俺の体重は平均並だ!!』
ミライ『そんな事知らないわよ!!』
アクール『もう、訳がわからな....い!?』
離れていた所で傍観していたアクールの顔が青くなる
次の瞬間
アクール『み、ミライ!!後ろ!!』
セツナ&ミライ『ッ!?』
アクールの叫びに二人の口論は止み、一斉に振り返る
そこには、ライオンの体に翼を持った怪物....マンティ・コアが
セツナ『.....え?』
『グアアアァァ!!』
マンティ・コア見た瞬間、セツナが目を見開く
だが、マンティ・コアは雄叫びを上げると同時に、呆然としているセツナへと襲い掛かる
セツナ(....アレ、体が動かない?....このままじゃ...てか、デジャブ!?)
現実逃避か、セツナがそんな事を考えている間に、マンティ・コアはセツナとの距離を詰め、鋭い爪が光る前脚を振り上げる
セツナ『っ!?』
ザシュ!!
恐怖から、目を閉じるセツナ
だが、何かが切り裂かれる音はするが痛みが無い
セツナ『....え!?』
アクール『ミライ!?』
痛みが無い事を不思議に感じたセツナの耳に、アクールの叫び声が聞こえる
セツナが目を開くと、目の前には肩から血を流しながらも白い杖を構え、マンティ・コアと対峙するミライが
セツナ『な、お前!?』
アクール『ミライ、大丈夫!?』
二人がマンティ・コアと対峙するミライに声を掛ける
だが、ミライの耳にその声は届いていないのか
ミライは杖を構え、目を閉じる
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