魔法と剣と無力

少女？

ミライ『自然に眠りし力よ。我が声に導かれよ』

ミライが静かに呟くと、杖を中心に幾千もの水の槍が現れる

セツナ『．．．．何アレ？手品？』

『グアアアァァ！！』

セツナが目の前に現れた水の槍を呆然と眺めていると、マンティ・コアが再度雄叫びを上げてミライに突っ込む

だが、ミライは静かに目を開き、杖を振り上げる

ミライ『全てを射ぬけ、アクア・スピア！！』

ズシャシャシャシャ！！

ミライが叫んだ瞬間、一斉に水の槍はマンティ・コアの体を貫き、辺りに鮮血が飛び散る

セツナ『．．．．．』

ミライの放った水の槍で倒れた．．．．死んだマンティ・コアに近付き呆然と見つめるセツナ

だが

アクール『ミライ！！』

セツナ『っ！？』

アクールの叫びに驚きながら振り返るセツナ

そこには、血が流れている肩の傷を押さえ、倒れたミライが

セツナ『お、オイ！大丈夫かよ！？』

倒れたミライに駆け寄るセツナ

だが、ミライは近付いて来たセツナを睨み付ける

セツナ『っ！？』

ミライ『アンタ、死にたいの！？』

怯んだセツナにミライが痛みに堪えながら叫ぶ

ミライ『アンタ、なんで避けないのよ！？本当に．．．．死んだかも．．．．』

叫んでいる途中でミライは崩れる様に倒れ、気を失う

アクール『ミライ？ミライ！！？』

セツナ『．．．．．．』

倒れたミライに呼び掛けるアクールの側で黙り込むセツナ

これが、二人の出会いだった

セツナ『．．．．これって、悪い夢じゃないの？』

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