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アクール『ちょっと貴方!!』
セツナ『.....ん?』
アクール『見てないで助けて!!ミライが!!』
今までずっと見ているだけのセツナだったが、アクールの泣き声混じりの叫びに急いでミライに近付く
アクール『ねぇ、貴方は治癒術を使える!?』
セツナ『ちゆじゅつ?』
アクール『回復魔法だよ!!出来ないの!?』
アクールの言葉に首を振り、ミライを抱き上げ、傷口を確認するセツナ
肩から二の腕までの深い切り傷にセツナはハンカチを取り出して止血しようとする
だが、ハンカチでは長さが足りない為に結局はミライのコートを使い止血する
その後にミライを背負う
アクール『何するの!?』
セツナ『走る、この近くに家や村は?』
アクール『あっちに、ミライと私が住んでる村が』
セツナ『よし、行くぞ!!』
アクール『えぇ!?』
驚くアクールの声を背中に受けながら、セツナはミライを背負い、アクールが指差した方へと走り始める
アクール『ま、待って~!!』
ミライ『ぐっ....ここは?』
気絶していたミライがベットの上で目を覚ます
ミライが部屋の中を見渡すと、見覚えのある人形が置かれた棚や机
そして、今自分が寝ているベットに目を移し
ミライ『....なんで、アタシは自分の部屋に?』
そう言いながら自分の肩を見る
誰かが治癒術をしてくれたのであろう
傷は塞がり、少し痒みが残る程度で痛みは無い
ミライ『......そうだ、アイツは!?』
しばらく傷後を見てからセツナの事を思い出すミライ
と、その時
『....あ、やっぱり起きてる』
ミライ『え?』
アクール『ミライ~!!』
突如部屋の扉が開き、一人の女性が中を確認
その脇をを通り、アクールが部屋へと文字通り飛び込んで来る
ミライ『お母さん?アクール?』
アクール『ミライ~!!良かったよ~!!』
『ビックリしたわよ。ミライが男の子に背負われて帰って来た時には』
ミライ『男の子?』
アクールは涙目でミライの周りを飛び回り、ミライの母親、アオイは笑い、ミライはアオイの言葉に首を傾げ
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