幸福歓迎な俺物語

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「もしもし?」 「雅くん?ちょっと来てくれない?」 電話の相手は社長だった 「了解ですっ、すぐ行きますね」 そう言い俺は 社長の元に向かった… 何の事だろうな まぁ美玲の手術の前日だし… 車を出し数分後 社長室の前まで着き 俺はノックして入った 「………失礼します」 そう言い入ると 頭を抱えた社長が 「…あ雅くん、まぁ座って」 「はい」 俺は会釈して椅子に座った 「……ちょっとさ、美玲ちゃんもうダメかも」 社長は目を潤ませながら そうつぶやいた ………ちょっと 社長何言ってんだよ 「……何言ってんすか」 俺はまさかの言葉に声を 震わせて言った 「なんかいきなりすぎてさ…」 軽く目をこすりながら社長が言った まあ確かに急な話だよな だけど諦めないって美玲も俺も 思ってる 絶対大丈夫なんだよ…… きっと でもあまり無理に 説得しようとも思わなかった 「社長、明日ですから。ちゃんと見守ってあげましょう」 そっと俺は言い立ち上がった…
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