◇第三話◇

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  長い長い沈黙の後その仔は口を開いた   「鬼はぼくがやるねえ」 今までで一番良い笑顔だったと思う…       …それが恐ろしかった… “時間稼ぎをしなきゃ” 瞬間的にそう思った…       「名前何て言うの?」   その仔は途端に不機嫌そうな顔になる なぜだろうか?聞いてはいけなかったのか…       また、長い長い沈黙が流れる   「聞いちゃいけないならいいよ…?」   沈黙の間を切り開いたのは…そう、私だ   勇気を出していったのだが、いともかんたんに被られてしまった… その仔は、、、
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