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祐介「全く……俺達もう新人じゃねーんだぞ?」
智也「わかってるよ。今日から先輩だもんな」
今日は、新入社員が初出勤する日……。
やっと新人扱いから解放される‼
智也「よし‼準備完了‼じゃ、行くか」
祐介「行くかじゃねーよ‼急がねーと‼」
今の時間が8時20分
仕事に間に合うギリギリの電車が8時27分
家から駅まで、急いでも10分かかる。
智也「ダッシュ‼」
祐介「待てよ‼俺を置いてくなよ‼」
ダッシュした甲斐あって、発車1分前にホームに着いた。
祐介「はぁ…はぁ…こんな走ったの、久しぶりだな」
智也「そ、そーだな。はぁ…はぁ…ん?」
祐介「どした?」
智也「いや、女の子が乗り遅れそうになってる」
祐介「あ~あ、気の毒に」
幸い、俺が乗り込んだのは一番前だ。
智也「運転手さ~ん、あと10秒…いや、5秒で良いから待ってて」
俺はそう言うと、ホームに降りて女の子に「走れ‼」と叫んだ。
祐介「お前何やってんだよ⁉恥ずかしい‼」
智也「たまには人助けも良いだろ?」
女の子は何とか乗れたみたいで良かった。
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