僕のお父さん

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板前というのは生の魚をさばくし、酢飯をずっと触り続ける。 おまけに長靴をずっと履いていたりする関係もあってか、僕のお父さんはとてもクサかった。 生臭さと足のクサさはジャイアンツ級だったが、僕はその匂いは嫌いじゃなかった。 姉ちゃんは年頃の娘さんなので文句は絶えなかった。
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