青い春なんてクソくらえ

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いつも通り窓の鍵は開いていた。 そして数十センチの距離を越え、俺は隣の家の部屋に侵入する。 すぐ目に入ったのは一台のベッドと、そこに横たわる一人の美少女。 しかし、布団がはだけてヘソをだしながら豪快にねているその姿は、とてもじゃないが女らしさを微塵も感じられない。 「ホラ、月姉起きろ!」 俺は寝ている美少女を何度もさする。が、まったく起きる気配がない。 挙げ句の果てに、 「う~ん、オラァワクワクすっぞ!」 なんて言い出した。 ワクワクするのはこっちだよ。いろんな意味で・・・。 「月姉、もう8時だよ!遅刻するって!」 仕方ないので最終兵器、時間告知を使う。もちろん、まだ8時などではない。 嘘も方便というやつだ。罪は無い…はず。 すると、 「何ですって!?」 予想通り、ソッコーで起きてくれた。 「ちょっと、なんでもっと早く起こさないのよ!?」 「ちょ、落ち着いて!冗談だから、まだ8時じゃないからぁ!」 起きるや否や俺の胸ぐらをつかみ全力で前後に揺らす目の前の少女に言って聞かせる。 さすがにこの時ばかりは美少女とは言えない…。
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