†思いがけない再会†

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その大きくアーチ状に開いた出入り口には四人の兵士が門番として立っている。 シオンはその兵士達が着用している鎧に見覚えがあった。 「あれは……メルカトルの兵士だ!!」 シオンはただそれだけの事で嬉しくなり、出入り口となっている門の方へ一気に駆け出す。 勿論、兵士達もシオンが近付いて来ている事に気付いているが、不可視と防音の魔術がかけられている為に気付いていないと判断していた。 当然シオンは既に不可視と防音の魔術を打ち消し、自分にだけ視える様にしている。 そしてアーチ状に開いた出入り口から中の様子を覗くと、大きな黄色のテントが数多く張られていて、いかにも簡易居住区ですよといわんばかりの光景が広がっている。 「ちょっと聞きたいんだが……」
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