†Prologue†

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女王の言葉に驚きながらも報告に来た兵士は女王に敬礼し、急いで謁見の間から出て行く。 「あなたも黄金の旋律、並びに〝白銀の旋律〟の全隊員に伝令して下さい」 「はっ!!女王陛下は先にお逃げになって下さい」 黄金の旋律の魔術師が言うと、女王は首を横に振って魔術師の言葉を拒否する。 「私はこのメルカトルを纏める女王です……この町に住む人々の安全を確認するまでは、ここから逃げ出す訳にはいきません!!」 「し、しかし!!……――分かりました、すぐに避難を終えて迎えに参りますので暫しお待ち下さい」 「よろしくお願いします」 女王はこの状況でも笑顔で魔術師を送り出す。
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