†Prologue†

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そして魔術師も転移して消えると、この広い謁見の間には女王一人しかいなくなる。 「シオン……ごめんなさい、あなたの帰ってくる場所を護れなかった」 そう言って女王の目から一筋の涙が頬に道を作っていく。 それから一夜明けると、フィメールの町も、フィメールにあった王城もシルディア兵によって破壊され尽くし、瓦礫の山と化していた。 だがメルカトル側には一人の死傷者も出なかった。 それから更に五日後、シオンはフィメールの王城の惨状を目にする事となる。 そこからシオンの護りたい人々、護ると誓った仲間達を探す旅が始まる。
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