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「着いた~♪」
バスから荷物を降ろし、
背伸びした。
『じゃあ班で集まれ~』
先生から集合がかかる。
私は美鈴と同じ班だった。
「あれ…?」
班で集まってみると
同じ班に晴がいた。
「結城くんも一緒なんだ…」
『………』
美鈴をチラッと見ると
美鈴は嬉しそうな顔をして
ぼーっと晴を見ていた。
『香坂も一緒なんだ!』
私たちに気付いた
晴が近づいてくる。
『晴くんも一緒なんだぁ~♪よろしくね!』
『うん!よろしく♪』
嬉しそうに話す美鈴を見て
私もそんな風に恋がしたいと
すごくうらやましかった。
辺りを見回すと
別の班のところに裕介がいた。
ドキッ。
―…真鍋くんだ…。
また胸が痛くなった。
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