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『テント立てるのダルいね~』
「そうだね↓」
私はため息をつきながら
テントの骨組みを組み立てる。
『っか、女子だけで立てるなんて無理だって!!』
美鈴は文句を言いながら
私の横で骨組みを立てている。
私たちの班は
女子4人、男子4人の班で
ご飯とかは男子と一緒だけど
テントは別でそれぞれが
立てなくちゃいけない。
ただ少し嬉しかったのは
隣のテントが裕介がいる班
っていうことだ。
―…隣だったら少しくらい
話すチャンスあるかな?
そんなことを考えて、
私は思わず顔が赤くなった。
『俺ら終わったから手伝おうか?』
ふと顔をあげると、
立っていたのは裕介だった。
『あ♪ホント~助かるぅ~♪』
美鈴は嬉しそうに言った。
ドキン、ドキン。
―えっ…ちょっと…
心臓が痛いよぉ~↓↓
『あっ、そこ押さえてて?』
ふと気付くと私の向かい側に
裕介がいた。
「…えっ…!あっ、はいっ!」
私は言われたとおり押さえた。
けど、
いきなり強い風が吹いて
私が押さえたほうが
飛びそうになった。
「きゃっ!!」
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