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キーンコーンカーンコーン
始業ベルが学校中に鳴り響いた。
また今日も憂鬱な一日が始まる………
俺、一ヶ谷 太一(いちがや たいち)は正直あんまり学校は好きじゃない。
なぜって?
理由は2つある。
一つは授業。
まぁ、これは高校に行ってる以上勉強はしないと親に迷惑がかかるので頑張っているがやっぱり退屈だ。
でも授業はまともに受けて居る方だと思うし、成績もそんなに悪くない。
でも、やっぱり授業は好きにはなれない。
学生ならほとんど全員授業が嫌いって言ってもいいぐらいだし。
でも学校が憂鬱になる一番の理由は………俺が友達のトラブルに良く巻き込まれるという事だ。
友達は厄介な話しを俺に良く持ちかけてくるのだ。俺はそのせいでいつもトラブルに巻き込まれていた。
「おはよう太一!!てか寝癖ついてるぞ」
寝癖を指摘してきたコイツは同じクラスの小林 学(こばやし がく)
トラブルの元凶その1だ。
コイツは中学校からの付き合いで親友でもある。
まぁ、コイツはあまりトラブルを持ち込んでは来ない方だ。
「学、おはよう。今日は朝起きたのが遅かったから寝癖直せなかったんだよ」
今日は本当に珍しく起きれなかった。
「ワヤだなぁ~」
ワヤ……
学の口癖だ。
意味は分からない。
「なぁ学?前から気になってたんだけど…ワヤって何?」
すると学は顔色を変えた。
「た、太一!!お前よくそんなワヤな事聞けるな。太一もすっかり大人になったんだな…」
…………え?
今のがワヤな質問なのか?
「ちょ、ちょっと待てよ学。だからワヤってなんなんだよ」
「……だからあれだよ。フック船長が嫌いなワニ的な感じだよ」
……だから、全然訳分かんないから。
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