回り出した歯車

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「元気だったか?琉子。」 ゴクッと唾を飲む。 体中から汗が噴出してくるような感覚がする。 「うん。元気」 「なら良かった。」 ...沈黙。 「えっと..、ご用件は??」 「あ、トータル建設の室井で、打ち合わせって言えばいいのかな???」 奏輔は少し考えたように言った。 「今お調べ致します...、確かにご予約がありますね。 担当の部署の者をお呼びします。」 そして、受話器をとる。 「すっかり様になってるな。」 ちょっと感心したように奏輔が言った。 「まあね...、あッ受付の新垣です。トータル建設の.....はい。分りました」 「今、迎えが来るとのことですので少々お待ちください。」 懐かしいなぁ...。 奏輔と話すのは1年ぶり、あの時以来だ。
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