序章

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「劉備、孫権、この状況…どうみる?」 「曹操、今こそ仁の道の政が必要だぞ…民がこれ以上苦しむのは見てて心が痛む…」 「黄巾や私の晩年の呉よりも悪い…しかし我々には兵は少ない…かと言って遠呂智の様に恐怖では決して治まらない…曹操、覇道もまた難しいと思うがどうだ?」 「…信長、秀吉、家康…貴殿らはどう見る…」 「…クク…天下に武を布くだけでは治まるまい…天下を統べる者…帝が必要だな…」 「信長様~誰を帝に立てるんですか?皆が笑って暮らせる世を作れる方なんてそうそういないですよ~」 「重き荷を背負う…よほどの器で無いと…皆の思いを託せる器…」 所変わって 政庁から少し離れた庭園の中 それぞれの勢力を束ねる者達が 遠呂智亡き後の世を治めるべく 苦悩していた
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