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「皆さん、ありがとうございます。皆さんのご協力を心より感謝いたします。」
エックスが深々とお辞儀をし、感謝の意を表する。
そしてカバンの中から何かを取り出し、亜夢と沙雨に渡す。
「それは、まさか…エックスさん、あなた何処でこれを?」
さくが驚きの表情を浮かべる。
エックスが渡したのはレーサースーツである。
「これはご主人様が完成させたエアロスーツです。今までのフルカウルスーツと比べると空力効果を約4倍も引き出すことが可能です、とご主人様が言ってました。」
スーツを渡された沙雨が自信に満ちた表情で亜夢に話し掛ける。
「私達に田宮を必ず倒せってことね。」
亜夢も負けじと言い返す。
「言われなくったって、律お姉ちゃんをヒドイ目に遭わせたんだから、許さないよ!」
その様子を見て安堵の表情を浮かべるエックス。
『がんばってね。亜夢、沙雨、これからは私がずっと傍にいてあげるから。負けないで』
エックスの目から一筋の涙がこぼれる。
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