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「そぅだよね、あの姉貴がなんでこんな事に。走る前に体調は完璧だって言ってたのに。」
眠ってる律に近づく明流。
そこに亜夢と沙雨も来る。
「亜流ちゃん、少し外の空気でも吸ってくるわね。」
「はい、コーチ。」
さくは亜夢から手渡されたハンカチで涙を拭いながら病室を後にする。
「ほら姉貴、今日から我が家の一員になる沙雨だぞ。こっちはコーチのとこに世話になる亜夢だ。」
「律姉さん、目を覚まさないね。」
「私たちがもっと早く助けられれば、律お姉ちゃんは。」
眠ってる律に話し掛ける三人。
「本当に万全な体調だったのでしょうか?」
亜夢が質問する。
「万全だったさ、私の目の前であれだけ笑顔だったんだ。」
自信たっぷりな返事をする亜流。
「そぅだぞ亜夢姉さん、律姉さんのウォーミングアップ見てたでしょ。」
「うん、でも…」
少し下にうつむく亜夢。
「あ゙ー!もぅ考えるな二人とも!これは事実なんだ。それに、姉貴はこんな事で挫けるような奴じゃないさ。」
明流が二人を元気づけるような口調で言い、二人の頭をワシャワシャと撫でる。
「…はい、そうですね明流お姉ちゃん!」
「まぁ…明流姉さんがそう言うなら」
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