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ロボットは全てを破壊する。
それはこの街も例外ではなかった。
突然の出来事だった。
何も予兆もなかった。
平和だったこの街にもとうとう手が伸びだした。
ロボットの攻撃でビルは倒れ街は破壊されていった。
人々は逃げ出した。
住み慣れた街を置いて…
ロボットにはそんな感情などない。
全てを破壊するだけだ。
だがロボット達は知らない。
ちょうどこの街に奴等がいる事など…
「分かってるって、敵はA級でたった三体だぜ! 楽勝だよ」
少年は耳に手を当て誰かと話しをしていた。
周りには誰もいない。
ということは通信機のようなものだろうか?
ラフな格好をしている黒髪の少年、唯一目が行くのは左腰と右腰に差している剣と銃だろう。
そして少年は話を一方的に終えると半壊したビルを曲がり道のド真ん中に佇むロボットに目をやった。
丸い形のロボット。
カプセルがデカくなったような物と言った方が分かりやすいだろうか。
そいつは二足歩行ではなく下に車輪をつけて移動をするようだ。
ロボットは少年を見つけるとチカチカと目のような物を光らし少年に狙いをつけた。
「やべぇ…」
少年が呟いた瞬間、ロボットから一閃。
凝縮された光が少年に向かって飛び出した。
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