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それは少年には当たらず先にあるビルに直撃。
すると光が当たった場所は溶け、ビルはギシギシと音をたて揺れた。
あのままビルが狙われれば必ず倒れるだろう。
少年は唇を舐めると右腰の剣を鞘から抜いた。
それは異常に細い剣。
まるでフェンシングのレイピアと見間違う程だ。
だがその剣にはちゃんと両側に刃が付いている。
少年は三体のロボットと対峙した。
間合いまでは程遠い距離。
剣でやるならば一気に近付かないとならない。
「どうした? 来いよ」
少年の言葉が引き金になり三体のロボットは一斉に動いた。
三体が同時に放つ光は全て少年に向かって放たれた。
少年は身を翻しそれを躱すと靴に付いている紐に手をかけた。
靴紐ではないようだ。
少年はそれを一気に引いた。
そして紐から手を離すと紐は掃除機のコンセントの巻き取りのように靴に戻っていった。
見た所変わったところはない。
少年はつま先を地面で叩き、しっかり履いてるのを確認すると一気に踏み込んだ。
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