純情Lullaby.

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  階段を上った先は屋上だ 扉を開けると雲一つ無い青空だった ボーと空を見ていると何かが頬に伝う 伝ったものを手で拭うと涙だった 何泣いてんだ… 泣く事でもないはずなのに、でも涙が溢れてくる アイツは女に呼び出されただけだろ たとえ告白でも俺には関係が無い事 でも… 胸がチクチクと痛む 関係が無い事 そう思えば思うほどアイツが遠くなっていく そして俺は泣き叫んでいた 泣き疲れて立っていられなくなり床に座り込む 女々しい… 泣き止もうとしたが泣き止む事も出来そうに無い 顔を俯かせながら泣いていると背後から温かい温もりが触れた 「先輩…泣かないで」 アイツが俺を抱き締めていた 「な、いて…」 「嘘つき…泣いてる」 肩で息をしていれば泣いていた事も分かるだろう 俺は言い返す事も出来ない 黙っているとアイツは俺の頭を撫でながら優しく耳元で囁く 「先輩…聞いて」 「…………」 「…さっき女の子に呼び出されたよ…告白だった」 「……聞きたくないっ」 「聞いて……俺告白された時凄くビックリした…」 「……っ」 「それと同時に断らなくちゃって、思った…」 そう言うとアイツは俺の真正面に来て、 「先輩が好き」 「………っ」 好き、そう俺に言った時のアイツの顔は優しくて暖かくて本物の微笑みだった 風が吹き俺の前髪が乱れる それをアイツの温かい手で払いのけられ、頬に備えられる 「……お、れ」 「……なに?」 さっき気付いた 胸が痛む理由、泣いた理由 今なら言える気がする 「…すき」 そう告げると唇に温かい物が触れた END 文章が雑でスミマセン。 この先輩後輩の名前は考えてませんので話の中に出で来ませんでした。 たまにはこう言うのもいいね! 名前が無いのは可哀想なのでこれを読んだ方々が名付け親で(笑)
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