♯1 覚醒

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「はぁ・・・ここかぁ」 清水妖平は自転車をこぎ学園の前の坂道を登りきった。 「編入初日からこんな大変な目に」 テンション低めに学園の門をくぐった。 ここはある県にある 覇王学園と呼ばれるスポーツ系の学校だ。 頭がとてもいいわけではないし、スポーツ系だからといってなにか実績がある訳でもなかった。 しかし、必ず 人がいるのだ。 妖平は職員室を探した。 「おぃお前」 後ろから声がする。 妖平は誰かに止められた。 ふと見ると赤髪の身長低めの男の子がいた。 「お前 ここの奴じゃないなぁ?」 「うん いちお今日ここに編入したばかりで職員室探してるんだ」 少し格好が奇抜なので 妖平は控えに答えた。
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