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“シュミットさん”
そう、部屋はルドの名前で借りているし、適当に偽名を教えている。
「あれ、君なの?」
女の子は僕を見てびっくりしたような顔を見せた。
彼女はブラウンの髪をリボンで束ねて、清純そうな顔をしているけれど、Tシャツからのぞく胸の谷間は百戦錬磨の女のようだった。
「大学生?」
「うん。兄貴と来てるけど、僕ひとりだから。」
「ふ~ん。女のお勉強ってわけね。」
ちょっと見下したような笑みを彼女は浮かべた。
若い男だから適当にあしらえるとでも思ったのか。
「奥に通してくれないの?」
「ああ、ごめん。」
ソファに通すと彼女は早速ルームサービスのメニューを僕に差し出した。
「何か頼んでくれない?」
「そうだね。」
僕は電話を手に取り、フロントに注文のメニューを告げる。
「ハムのサラダに、貝の盛り合わせに、チキンのクリーム煮に、蟹のパスタに・・・。」
適当に十数皿頼んだ僕に彼女は、「ちょっと、そんなに食べられない」と怪訝な表情を見せたけど、「そう?」と軽くあしらう。
そして彼女の横に座り、Tシャツの上から、はちきれんばかりのふたつのバストに手を添えた。
「大丈夫だよ。」
彼女の耳元にそっと囁きながら、シャツの上から胸をやさしくなでる。
手の平や指の腹で、豊かな胸の上を行ったり来たり。
ピンポン。
インターホンが鳴った。
「あら?もう料理が来たの?」
「いや。」
僕は立ちあがって、僕の愛撫に目がうつろになり、そして股を無防備に広げている彼女を見て言った。
「女の子だよ。」
「えっ?二人呼んだの?」
「ううん、7人。ラッキーセブンってね。」
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