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「いらっしゃいませ!」
セミロングの少女は満面の笑顔で言った。彼女の名前は“岡崎未来”。この職場に来てまだ3ヶ月程しか経っていないが、物覚えがよくすでに主力メンバーとなっていた。
「あの子やるわねえ…」
「そうですね……て、榊原さん。おはようございます」
「おはよう」
この人は“榊原静枝”さん。俺の先輩であり、ここのサブマネ(サブマネージャー)でもある。
「やっぱり私の目に狂いは無かったわね。彼女なら、いいウェイトレスなると思ったのよ」
「……えっと、前から聞こうと思ってたんですけど、俺の時も“いいウェイターになる”とか言ってましたが、なにか理由ってあるんですか?」
「理由?そんなものないわよ」
「……適当に言っただけなんですね?」
「適当ってひどいわね……ちゃんとこの人ならやれるって自信はあったわよ」
「どんな?」
「女の感」
「じゃあ俺、ゴミ捨てて来ますね」
「あ、こら待ちなさい!女の感はねよく当たるのよ!!」
はあ……あんな人が上司だと、なんかやるせなくなるなぁ……
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