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そこは、
叔母さん.叔父さん.従兄弟にあたる男の子が二人.叔父さん側のお爺さん.お婆さんの六人家族だった。
この家族と一緒に暮らすようになってから、何日かもしないうちに、私は気付いたら
「犬」と呼ばれていた。
この家族は私を汚い物を見るような目でしか見てくれなかった。
そして当たり前のように、夜しか食べ物を与えてもらえなかった。
けれど唯一食べられる夜ご飯さえも、酷い物だった。
この家族の誰かの食べ残しがある時は、まだいい方だ。
残飯だとしても、普段食べ慣れている物だから、見た目こそ悪いが味は変わらない。
けれどここには、育ち盛りの男の子が二人もいる。
滅多に残飯にありつけなかった。
そんな時はあらかじめ叔母さんが料理をしている時に、私用にとっていた物を差し出される。
叔母さんは床に直接それらをおいて、
「犬、食べろ」
と言って足を組む。
この家族は怪訝な顔をして私の顔を見ていた。
昨日の夜ご飯と同じだ…けど食べるしかない…朝から何も食べてない…
私はおとなしく食べだした。
それと言うのは、本来ならゴミ箱行きの物だった。
大根やにんじんの皮、魚や肉の骨、卵の殻など…それらが私の食事とされていた。
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