第一章

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そしてそんな毎日の中で、一番辛かった日はいまだに忘れない。 その日も昨日までと同じように、食事を用意されることはなく、トイレに行かせてもらえる事もなかった。外に出る事も許されていなかった私は、家でお絵書きをして遊んでいた。 そしていつもの用にオシッコを我慢していたが、我慢できない。 あ~今日も漏れちゃう…また怒られるな… そう思いながら、やっぱり我慢できない私は漏らしてしまった。 シャァーー 相変わらず母はすかさず私を殴る。 けどいつもとは違う。 いつもは鬼のような顔をして殴り続けてくる。 顔をチラチラと殴られながらも覗きこんで見る。 お母さん…笑ってる…私の事殴りながら… そして、母は手を止め、裁縫道具の箱をゴソゴソとあさりだして、大きなハサミを取り出した。 私はこの後どうなるかわからなかった。 ジーーっと母を見ていた。 母はゆっくり私に近づいて来て、「お前は何で………」と言い出した。 後半は何を言っているのかわからなかった。すると、急に私の手をグッと掴み、二の腕めがけてハサミを振りおろした。 今まで感じた事のない激痛が襲う。 ギャァーーー と私が叫んだ瞬間、母は手を離し、何事もなかったかの用にTVを見始めた。 その後の事はあまり覚えていないが、病院に行く事もなく、父にバレないように軽く包帯を巻き毎日母とお風呂に入り、七月だというのに長袖を着せられていた。
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