その名はアンパンマン

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「いいだろう。お前の姿を見ていると反吐が出る!カビルンルン、ホラーマン。手を出すなよ」 アンパンマンに群がっていたカビルンルンが命令に従いモーゼが海を割ったように道を作る。 「二号、いや。バイキンマン。すぐに地獄に送ってやる・・・」 「やってみろ兄弟!」 戦火に映し出される二人の影が激突する。 ガッ ゴッ ほぼ互角の戦い。 たがいに拳と蹴りをさばきあう。 バサッ 拮抗した戦いを終わらせるためバイキンマンが勝負に出る。 自分のマントを翻しアンパンマンの視界を奪う。 「うっ・・・」 「くらえぇい!」 ドスッ 「がはっ」 アンパンマンの腹に拳がめりこむ。 素顔を隠すマスクの口元から血が垂れる。 「ははっ!無様だな!!」 「捕まえた・・・」 ミシッ 「なに!?」 バイキンマンの右腕をしっかりと握るアンパンマンの右手。 メキメキ 「ぐっ、放せ!」 ドスッ ドスッ バイキンマンがアンパンマンから逃れるため何度も脇腹を蹴る。 「うおおおおお!」 バキバキッ 「ぐああああっ、腕が!腕がぁぁぁ・・・」 アンパンマンの握力がバイキンマンの右腕を握りつぶした。
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