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あたしはちょっとかじっただけの食パンを皿に置き席を立った。
「あら?こんなに残してるじゃない。
そんなんじゃ集中して勉強に臨めないわよ?」
「大丈夫よ」
ウザい過保護女に適当に返事を返し、居間に飾ってある鏡を見ながら制服のリボンを整える。
ふと、自分と目があった。
地味で気弱そうな顔。
ブサイク
なんでこんなにあたしはクソみたいな顔つきなのよ
鏡を殴りつけたくなる衝動を抑えてあたしはさっさと玄関に向かう。
「あ、紗理奈!」
やっぱり来た。
「いい?先生にアピールするのよ?
授業はしっかり聞いて、なんでも進んでやること。
少しでも先生に良いところを見せるのよ!
わかったわね?」
あたしの手を痛いほどぎゅっと握りしめ、目を爛々とさせてママは言った。
どんだけ必死なんだよコイツは
あたしは無言でそいつの手を振りほどき、家を出た。
家にいたら気が狂いそうだ。
・・・学校に行ったって
あたしの居場所なんて無いんだけどさ
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