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重い体を引きずるように学校に向かう。
胃が痛い・・・今日は何をされるのか
そう、あたしに居場所なんてない。
あたしは空気。
普段みんなは見えない
誰かが何か困ったときあたしはふっとその人の目の前に現れる。
「――・・・オイ恩田!掃除当番変われよ!」
・・・ほら。
「美紀ーもしかして今日もカレシとデートぉ?」
「まーねぇ
恩田!ちゃんとやっとけよ!どうせ今から遊ぶ相手もいないんだろ」
ぎゃはぎゃはと桑島達の笑い声が弾ける。
あたしに雑巾を投げつけ桑島とその取り巻きは笑いながらその場からいなくなった
周りで見ていた奴らは大体見て見ぬ振りを決めこんでいる。
横目でちらちらみて笑ってる奴もいた。
悔しい。
あたしは唇を噛み、床を力強く擦り始めた。
覚悟しろよ桑島美紀。
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